SALT2
INTERVIEW / AI Development Bootcamp

作る側を経験して、AIと開発を動かす視点を手に入れた

守屋鳳人マイケル

守屋鳳人マイケル

シニアコンサルタント(前職:Corporate Directions, Inc.)

AI駆動開発ブートキャンプ
Q.

これまでのお仕事について教えてください。

戦略コンサルタントとして、新規事業の立案やEC戦略に関するプロジェクトを中心に担当しています。前職でも戦略コンサルティングに携わっており、仕事の内容は現在と近いものでした。

研究の中でプログラミングを使った経験はありましたが、業務でシステムやアプリケーションを開発したことはありません。クライアントの課題や事業の方向性を整理することはあっても、それがどのような設計や実装を経てシステムになるのかは、具体的にイメージできていませんでした。

Q.

実際に受講してみて、最も印象に残ったことを教えてください。

開発についてほとんど知らない状態から、何を作りたいのかを考え、設計し、実装して、最終的に人が触れられる状態にするところまで経験できたことです。

これまで、システム開発に関する言葉を聞く機会はありましたが、自分で一連の流れを体験したことはありませんでした。一つのアプリを完成させる中で、要件定義や設計、データベース、実装、デプロイがどのようにつながっているのかを知ることができました。

また、AIを組み込んだアプリを作ることと、AIを使って開発を進めることの両方を経験できたのも印象に残っています。

受講していた当時は、この経験がどこまで仕事に直結するのか分かっていませんでした。ただ、後から振り返ると、開発の全体像を一度でも経験したことが、AIやエンジニアと仕事をする際の土台になっていると感じます。

Q.

AIを使った開発について、どのような発見がありましたか?

コーディングエージェントを使えば、指示を出すだけで良いものができるわけではないと分かりました。

試しに、あまり条件を与えずにAIへ開発を任せたことがあります。動く部分と動かない部分が混在し、処理にも非常に時間がかかるものができてしまいました。

一方で、作りたいものや守ってほしい条件を整理し、AIの動きを適切に制御しながら開発すると、結果は大きく改善しました。

どのようなインプットを与えれば、どのようなアウトプットが返ってくるのかを意識するようになったことは、大きな学びです。AIを使うこと自体よりも、AIが適切に動けるように前提やルールを設計することが重要だと実感しました。

Q.

難しかったことや、印象に残っている出来事はありますか?

設計の段階では、分からないなりにデータベースの構造や必要な機能を考え、AIやメンターに何度も質問しながら内容を詰めていきました。

特に印象に残っているのは、デプロイの途中でシステムを壊してしまったことです。原因を調査し、修正しながら動く状態へ戻す過程で、単に説明を聞くだけでは身につかないことを学べました。

正しい手順だけをなぞるよりも、自分で無理やり開発を進め、失敗して、どうにか直した経験が良かったと思います。

AIを使ったとしても、自分が何を作りたいのかを想像できていなければ、良いものは作れません。また、短時間で試せるからこそ、うまくいかないアイデアを早めに諦める判断も重要だと感じました。

Q.

受講を通して、どのような成長がありましたか?

今後、エンジニアとしてアプリやシステムを開発することは、おそらくないと思います。

ただ、開発経験のある人へ依頼するときに、何を、どの程度まで詰める必要があるのかを以前より想像できるようになりました。要件を考える中で、曖昧なままにしてはいけない部分や、後から問題になりそうな部分が少しずつ見えるようになったと思います。

少なくとも、Claude Codeなどのコーディングエージェントに何を伝えればよいか、期待した結果にならないときにどのように問い直せばよいかは分かるようになりました。

実際に自分で設計や実装に取り組んだからこそ、開発を外から見るだけでは得られない感覚を持てたと思います。

Q.

受講後、仕事やAIの使い方にはどのような変化がありましたか?

Claude Codeなどのコーディングエージェントを使う頻度が大きく増えました。

特に、AIの動きを制御するためのSkillsやルールなど、AIが作業しやすい環境を積極的に追加するようになりました。毎回同じ内容を説明するのではなく、前提や作業方法を環境側に持たせることで、より安定してAIを使えるようになっています。

また、業務に限らず、気になったものをまず作ってみる習慣ができました。

例えば、入力データから文字起こしを行い、その内容を図解してまとめるツールを作るなど、以前であればエンジニアに依頼するか、アイデアだけで終わっていたものを自分で試せるようになりました。

最初から多くの機能を盛り込むのではなく、まずはコアとなる機能に絞って動くものを作り、その後で追加機能を考える進め方も意識しています。

開発に対する心理的なハードルが下がり、思いついたものを実際に使える形まで持っていけるようになったことが、受講後の最も大きな変化です。

Q.

このブートキャンプは、どのような方におすすめしたいですか?

エンジニアだけでなく、ビジネス職の方にこそおすすめしたいです。

コンサルタントに限らず、チームや組織を動かすマネージャー層が開発の考え方やAIの使い方を理解すると、より大きな効果があると思います。

コーディングエージェントは、自分の作業を効率化するだけのものではありません。適切な指示や環境を与えることで、自分の代わりに作業を進める優秀なメンバーを増やすような使い方もできます。人やAIに仕事を任せる立場の方ほど、レバレッジが効くのではないでしょうか。

また、すでにClaude Codeなどを日常的に使っているビジネス職の方にも価値があると思います。

独学でツールを使いこなしていたとしても、要件定義や設計、データベース、テストなどを含むエンジニアの視点から開発を経験すると、AIへの依頼の仕方や成果物の見方が変わります。

自分がエンジニアになるためではなく、AIやエンジニアとより良く仕事を進めるために、一度開発の全体を経験してみたい方に向いている研修だと思います。